キャンティング
エアライフル。ゼロインは済ませているはずだと感じているにもかかわらず、ペレットの着弾点がズレる。左側、あるいは右側に偏ってしまう。こんなご経験をされたシューターの方々、もしかすると、射撃時に、わずか空気銃が傾いてしまっているかも。というブログです。
【キャンティング】
今回のBlogタイトル、キャンティング。海外ではキャントなど呼ばれますが、このワードは傾き(ティルト)と同義語です。
【かもしれない可能性】
本記事につきましては、射撃姿勢や射撃時のリキミなどが原因で、無意識に猟銃を傾けてしまっている(かもしれない)方への新たな気付きとして読んでいただければと思います。
【狙点と着弾点の図】
【わずか傾いている】
キャンティングというワード。これは銃器本体が、左または右側の何れかに傾いている状態をさします。
この状態にある空気銃のバレルから射出されたペレット弾の落下弾道は、縦方向ではなく傾いた放物線(斜め左、または斜め右)を描き着弾します。
【スコープ取付けの?】
スコープ越しには標的の中心を狙えている。でも着弾は何故か片方に寄る。もしかするとスコープか。
スコープの水平取付け精度が出ていない場合、意図せず空気銃が左右の何れかに傾いていることも考えられます。
時間と手間が許されるのであれば、光学機器周辺を改めて観てみることもひとつです。
レチクルが水平ではなく、傾いた状態でマウントに固定されてしまっている場合、水平を維持しているつもりでも、バレルは左、または右側へ僅かに傾いてしまいます。
ボアサイティングの前に、銃器にライフルスコープが正しく取付けられているかを確認してみる。
【別の問題を解決したい】
【それ以前に届かない...】
キャンティング。なんとなく理解はしたものの、標的までの距離は50m。これがなかなか届かない。
50m先の標的を相手にする際、ペレットが届かないため、当方の場合、図中の左側のような感じで、バレルを僅か上へ傾ける必要があります(*有効射程が30m程度の空気銃)。製品によっては、有効射程は50m、でも75mだと歯が立たない…。そんな皆さまへ。
【エラタック傾斜マウント】
この場面、50m先を狙うバレルから射出されたペレットが描く弧の弾道は30m時のそれよりも確実に大きく、仮にここでキャント状態が発生していると、エアライフル本体の左右への傾きに応じ、ペレットの着弾点は大きくズレ、標的外の左右下方向の何れかに着弾することになります。
ここで攻略すべきは、①有効射程外(的が見えない)、②クセの強いバネ式、③キャントによるPOIのズレなど。
意識を置いておく必要がある要素が多いです。但し、この①のハードル、エラタックで解消できます。
さあ今シーズンから、始めてみましょうエラタック。
難しかったロングレンジが劇的に変わります。