倍率ドン!
ドラサイトは距離計内蔵のドットサイトです。その中でもリフレックスサイトという分類にあたるこの光学機器自体には倍率は掛かっていない為、赤色の点の向こうに捉える標的のサイズは拡大なしの実際に肉眼で視認が可能な大きさ。ただし、ここに倍率を掛けると、ドラサイトは全く別の光学機器としてのその可能性を開花。ドットサイトは決して退屈な光学機器ではなく、バックアップとして一軍入りをめざせるプレーヤーです。
今回、埼玉県の長瀞射撃場にて、新年の仕事始めのタイミングで試したかった光学機器の実験を行いました。短い記事です。
スラッグ弾。
長瀞射撃場にてドラサイトのテストを行いました。固定的の50mです。ドラサイトは距離計を内蔵したドットサイトですので、ライフルスコープのようにドラサイト自体に倍率は掛かっておらず、距離50m先にある5センチ以下の的(*例えばキジのバイタルなど)を等倍で視認することは簡単ではありません。これは他の一般的なドットサイトでも同じです。ただし、今回は倍率ブースターをコンバインしたドラサイトを使用します。
16.6m。
距離50メートルで3倍の倍率をドラサイトに掛けると、約16.6メートル地点から標的を見ているときと似たような見え方になります。もちろん、光学機器を通しているため実際の見え方とは全く同じではないものの、5センチの円は視野内で捉えられるようになります。
見える。
50メートル先の5センチの円。倍率なしでは厳しい距離でしたが、倍率でブーストを掛けると視認できるようになります。見えなかった円が見えるようになると、ドラサイト越しのエイムは大きく改善します。
一軍入り。
高倍率のライフルスコープであれば、ゼロインは比較的容易な作業かもしれません。目盛りの無い1xドットサイトは文字通り赤い点のみを備えた光学機器。空気銃にマウントし、距離50メートル先の小さな的を狙うことは難しいという先入観もあります。
弱点である倍率を補完するマグニファイアーという光学機器と組み合わせることで、ドットサイトは実践投入が可能な1軍入りも視野に入れた運用が可能な光学ギアに変身します。
今期の猟期もついに後半戦を過ぎました。射撃場、そして野外のフィールドでは安全確認を怠らず、皆さまそれぞれのハンティングライフをお過ごしください。