遠距離全振り。
狩猟向けライフルスコープのゼロイン。ほとんどの場合、レチクルの中心でゼロインを合わせています。但し、ロングレンジ向けスコープを使った遠距離射撃をエアライフルで実践しようとする場合、❝獲物を視野に捉えることができない❞という場面に遭遇します。傾斜マウントを使用することも選択肢ではありますが、こんな方法もありますというブログ記事です。
【2つのゼロイン比較】
一般的なゼロインは上図です。一方で、下図は遠距離射撃へエレベーションのパラメーターを大きく振り分けたゼロインです。上図では50mでゼロインをしている為、例えば75m地点にキジが現れた場合、所持をしている空気銃の性能にもよりますが、そのまま射撃をしても当たらないため、バレルを上方向へ僅か傾けての射撃になります。結果、着弾地点と標的の視野補足はレチクルのポスト最下方になり、もしかすると見えない(*この時点で射撃の判断は中止)という状況。
【2つのゼロイン比較】
そしてこちらの図。50mでのゼロインをレチクル中心より上で完了させています。従いまして、75m地点に現れたキジに対しての対応は大きく変わります。この場合も所持している空気銃の性能にもよりますが、先の例でレチクルポストの最下方で辛うじて視野内に捉えていた75m先の標的を、このケースでは中心付近で捉えることが可能です。但し、不自由なのは近距離の標的。
-大切な注意事項-
フィールドで狩猟に取組む場合、ハンターの皆さまは狩猟が許可されている場所であることの事前確認は言うまでもなく、バックストップを必ず意識すること、仮に外してしまった場合でも射線上には人、民家、道路に加え、事故発生の恐れがないことへ100%確証を持てる自信がある場合にのみ、引き金に指を掛けることが大変重要でであり、引き金を引かないという選択肢は常に持っている必要がございます。加えて、所持許可を受けているお手元の空気銃について、有効射程距離を正しく把握しておくことも安全管理を徹底するうえで極めて重要ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。
【設定してみました】

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こちらのYouTube動画では、上述のゼロイン設定を長瀞射撃場で実際に設定している様子をご覧いただくことができます。